11.振り込め詐欺に注意
〜海外版「振り込め詐欺」の多発についてのお知らせ〜
2004年11月3日(水)
在ハガッニャ日本国総領事館
1.最近、海外に滞在されている家族(お子さんのケースが多い)を装って、電話にて日本の留守家族へ高額の金銭を要求する詐欺事件が多発しております。殆どの事例が、お子さんが、海外で交通事故を起こしたというものです。
まず、お子さんらしき人物から「人をはねてしまった。どうしよう。」といった訴えがあった後に弁護士(事故相手の場合もある)と称する人物より高額の金銭を銀行口座へ振り込むようにとの指示があります。このような電話を受けた留守家族が動転し、慌てて指定された銀行口座に大金を入金した後、海外のお子さん等に連絡してみると何も起こっていないことがわかり、そこで初めて詐欺にあったことに気づく、というものです。
振込先は、海外で起きた事件にも拘わらず日本国内の銀行口座となっていたり、また、弁護士と称する人物の連絡先は、日本で使われている携帯電話の番号となっていることが多いようです。
2.本件は、日本国内で多発している「振り込め詐欺」の海外版といえるものです。
犯人は、お子さんの滞在日程等を熟知していたり、お子さんを装う巧みな演技を行うことも少なくないので、一度だけの電話でかけてきた相手をお子さんと思い込まず、
この様な電話が「海外」よりありましたら、
@ 慌てず、海外のお子さん等に連絡し、事実を確認する。
A 心配であっても、確認をしないまま金銭を振り込まない。
ことを心がけ、冷静に対処するよう被害に遭われる前に予め日本在住のご家族、ご親戚の皆様にお伝え頂くようお願いします。
3.皆様方が、海外版「振り込め詐欺」の被害に遭わないためにも、普段より日本にいらっしゃるご家族等とは連絡を頻繁に行うよう心掛けて下さい。また、いつでも連絡がとれるように、お互いに複数の連絡先(滞在先、携帯電話番号、学校、勤務先等)を控えておくことをお勧めします。
4.なお、海外版「振り込め詐欺」については、11月1日以降、外務省海外安全ホームページ上の「海外邦人事件簿」にも掲載致しますので併せご参照下さい。
海外安全事件簿 http://www.anzen.mofa.go.jp/jikenbo/jiken_index.html