総領事離任挨拶

 

 

平成22年 3月16日
在ハガッニャ総領事館

 

この3月25日に3年余りの任期を終え、帰国することとなりました。当館は予ねてより皆様の立場に立って領事サービスを向上することに努めており、このような当館の姿勢はすっかり根付いていると自負しておりますが、至らぬ点がありましたなら、この場をお借りしお詫びいたします。

 

当地を去るにあたり、心残りなのは在任期間中、邦人観光客数の低減傾向が止まることがなかったことであります。観光業界の皆様やグアム政府の関係当局の日々の努力にかかわらず、燃料代の高騰、インフルエンザ、金融不況と世界レベルの外的要因が後を絶たず、私の任期中の3年間でも邦人観光客数は10万人近く減少いたしております。観光業との関連でさらに心残りなのは、海難事故についてであり、また、射撃場の銃砲管理ついても事故、事件防止のため、その周知徹底が望まれます。観光業界の関係者におかれては、引き続き意を用いて頂きたくお願いします。

 

沖縄海兵隊のグアム移転については、我が国においては現在、普天間基地の代替地問題が見直され、グアムにおいても環境影響調査報告書案に対して公聴会において多くの意見が出され、米国政府において検討がなされております。私は日、米、グアムの英知でこの局面を乗り切ることを確信しており、その暁にはより強固な日米、日グアム関係が構築されることを信じておりますます。

 

皆様と3年間ご一緒できたことをうれしく思い、この間の皆様のご協力に感謝申し上げ、ご挨拶と致します。